3度目の緊急事態宣言延長及びワクチン接種等について

　コロナ禍が長期に及ぶ厳しい状況の中、医療現場の最前線でご尽力されている皆様、私たちの生活を支えていただいているエッセンシャルワーカーの皆様、感染拡大の防止にご努力されている市民や事業者の皆様に感謝と敬意を表します。また、様々なご寄付やご支援をお寄せいただいた皆様に心から御礼を申し上げます。
（緊急事態宣言の延長への対応について）
　4月25日（日曜）より発令された3度目の緊急事態宣言と東京都からの緊急事態措置が5月31日（月曜）まで延長されました。感染力が強く、重症化しやすいとされる新型コロナウイルスの変異株が幅広い世代に急速に拡大しています。特に若い世代への感染者が増加していること、都内においても英国型の変異株に続き、インド型が出現したこと、軽症であっても後遺症が長期に及ぶ事例が発生していること等が極めて懸念されます。小金井市では東京都公表5月11日（火曜）の累計患者数（退院等者数）は836名（753名）となりました。市の全人口における単純計算では149人に1人となります。医療崩壊によって皆様が必要な時に必要な医療が受けられなくなることのないように、今般の緊急事態宣言が最後となるように、感染拡大の抑制に社会全体で取り組むとともに、感染拡大を防止する唯一の切り札であるワクチン接種を安全かつ迅速に接種していくことが求められています。
　小金井市においても、公共施設の利用制限や催事を中止または延期する等、様々な対策を決定しました。ご自身や皆様の大切な人々の命と健康、地域の医療提供体制を守るための判断でありますので、引き続きのご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。変異株の急拡大を防ぐためには、従来からの感染予防対策を徹底することが最も重要です。市民や事業者の皆様におかれましては、引き続き、感染しない・感染させない最大限の感染予防に努め、不要不急の外出はお控えいただきますようお願いします。
（ワクチン接種の現状及び集団接種の開始等について）
小金井市では、医療機関等の皆様との緊密な連携により、最優先事業と位置づけた新型コロナワクチン接種を進めております。4月23日（金曜）から開始した高齢者フェーズ初回の予約では、46カ所の指定医療機関での個別接種及び2カ所の集団接種の総計約10，000回分の予約が完了しています。今回の市長メッセージでは、直近の取組状況をお知らせするとともに、主に（1）集団接種会場での接種の開始、（2）保健センターへの送迎バスの運行、（3）5月31日（月曜）以降の接種の予約受付についてお知らせいたします。
　本市における現在の接種状況は、指定医療機関の皆様のご尽力により、5月11日（火曜）現在で医療従事者（1回目）2,869回、医療従事者（2回目）337回、高齢者2,424回の接種が行われています。医療従事者は5月8日（土曜）より2回目の接種が開始され、高齢者も今後2回目の先行接種を受けられる方が出てまいります。本市の接種状況は、市医師会、市薬剤師会、市訪問看護連絡会等の皆様の多大なご尽力により、全国的に見てもかなり進んでいるものです。まだ予約を取れていない高齢者の方も多く、大変に心苦しく思っておりますが、国は6月末までに高齢者全員分のワクチンを確保するとしております。市では今後さらに接種を進めてまいります。
　本日5月12日（水曜）より公民館緑分館（水・土曜に実施）での集団接種を開始しました。明日13日（木曜）には保健センター（木・日曜に実施）において集団接種を開始します。今後は毎週水・木・土・日曜日に実施する集団接種において合計760回/週の集団接種を行います。予約時間は受付に来ていただく時間となっています。感染防止のためにも、その時間に会場までお越しください。なお、連絡なく30分以上遅刻するとキャンセル扱いとなる場合があり、また最終受付時間を過ぎてしまうと接種を受けられませんのでくれぐれもご注意ください。
（保健センターへの無料送迎バス（木・日曜）の運行について）
　ワクチン接種を実施する指定医療機関が少ない南西（坂下）地域の3つの乗降場（ニューつくば観光、小金井リハビリテーション病院、貫井団地）から集団接種会場の保健センターへ向かうバスとして、午前8時5分から午後1時20分までの間に8便を運行します。保健センターから各乗降場へ向かうバスは、午前10時15分から午後3時10分までの間に8便を運行いたします。なお、バスは予備車も含めた3台を使用し、乗車定員は通常の半数、換気を実施する等の感染予防の対策を行います。必要とされる方はご利用ください。接種の予約をされている方とその付き添いの方が対象です。詳細は市報こがねい5月15日号や市ホームページ等をご参照ください。
（5月31日（月曜）以降の接種の予約受付について）
　WEB及びコールセンターでは5月13日（木曜）から毎週木曜日と月曜日に、5月31日（月曜）以降の新たな予約を順次受け付けてまいります。5月13日（木曜）には5月31日・6月1日・2日分を、5月17日（月曜）には6月3日・4日・5日・6日分をと、木曜日に新たな3日分、月曜日にその後の4日分の予約受付を毎週新たに受け付けていきます。コールセンターへの電話が通じにくい時があり、ご迷惑をお掛けする場合があることと存じますが、6月中には希望する高齢者の方ほとんどが少なくとも1回の接種を行える体制を確保しております。どうか、落ち着いて予約を取っていただきますようお願いいたします。なお、ワクチンの個別接種を実施している「かかりつけ医」での接種を希望される方は、「かかりつけ医」に直接ご相談下さい。本市では、市医師会の皆様のご熱心な取組みにより、貴重なワクチンが廃棄されることのないように、その全量が接種されるよう配慮されています。安全かつ迅速な新型コロナワクチン接種を全力で進めてまいりますので、市民の皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

（小金井市の今後の取組と感染拡大防止への継続的なご協力のお願い）
　長引くコロナ禍により、制約を受ける生活が長期化し、地域経済にも影響が及び、先行きが見えない不安を抱えていらっしゃることと思います。小金井市といたしましては、第5弾まで策定した緊急対応方針等に基づき、市民や事業者の皆様への様々な支援策を間断なく展開し、新たな緊急対応方針第6弾の策定に取り組みつつ、ワクチン接種を確実に遂行していくことが何よりも肝要と考えております。最新の主な取組として、保健所の調査対象となる濃厚接触者の方のため、また、新型コロナウイルス感染症自宅療養者の方で東京都の支援品で不足がある場合において、市から生活必需品等をお届けする独自の支援事業を実施しています。該当される方はご活用下さい。また、医療従事者、民間保育所、障害福祉事業所、介護事業所、公共交通事業者等への支援に加え、売上げが減少している市内中小企業者に対し支援金を支給し、市内経済活動の維持及び事業継続を支援する「こがねい事業者特別支援金」（市独自事業者向け支援10万円、予算規模約1,5億円）の受付を5月17日（月曜）より開始します。対象となる事業者の方はご活用ください。詳細は市ホームページ等をご参照ください。
　市民及び事業者の皆様におかれましては、何よりも大切な命と健康を守るため、逼迫している医療提供体制の中で奮闘している医療従事者の皆様へのご負担を軽減させるためにも、今般の緊急事態宣言の発令に伴う感染予防の徹底にご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。